転職率と成功率は比例するわけではない
ITエンジニアの転職回数は他の業種に比べると多いようなイメージがあるかもしれない。しかし回数が多いと再就職に影響を及ぼす可能性がある。
IT業界の人事担当の多くは20代で3回以上、30代で5回以上職場を変えている人は採用しにくいと考えている傾向にある。1社に長く勤めた実績があると、専門分野に長けているのではないか、マネージメント能力も備わっていそうだ、忍耐力がありそうだなど、プラスに考えてくれるものだから、最低1社で3年は勤めておきたい。
また職場を変えたいと思う理由が、人間関係が上手くいかないためとか給料が少ないためという場合、面接官は決して良い印象を抱かない。しかし、業務内容が自分の求めるものではない、または求める開発プロジェクトに参加させてもらえないなどが理由の場合は、面接官は高い目標ややる気を持っている人材なのだと感じるだろう。
そして20代に求められるものは伸び代であり、30代に求められるものは即戦力であることを肝に銘じておきたい。即戦力に自信があっても熱意がなければ採用は難しく、また熱意だけでも足りないので気をつけよう。熱意があれば行動も伴っていなければいけず、自ら学んでいく姿勢が必要となるのだ。
現在のIT・通信系の職種での転職希望者数は多い傾向にあり、それよりも求人数の方が上回っているようだ。
もし転職を考えるようであれば、転職理由とその解決策を考察した上で、さらにスキルアップを図ることを考えて行動するよう意識するといいかもしれない。